国東市(くにさきし)は、大分県北東部、国東半島の東に位置しています。北は周防灘、東は伊予灘に面し、半島の中央部に位置する両子山(ふたごさん)、文珠山を中心とする放射谷からなり、瀬戸内海国立公園および国東半島県立自然公園に指定されています。神と仏が身近に感じられるまち、自然もいっぱいな国東市にぜひお越しください!
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■ 六郷満山 開山1300年
2018年、六郷満山は開山1300を迎えました。六郷満山とは、国神と仏が複雑に絡み合う独特の宗教文化で、六郷満山の寺社の多くが宇佐八幡神の化身といわれる仁聞菩薩(にんもんぼさつ)が、718年に開基したと伝えられています。
今回は、宇佐神宮六郷満山霊場巡りに絶対はずせない国東市のお寺を2ヶ寺をご紹介!
▼両子寺(31番霊場)
両子寺は江戸時代から六郷満山総持寺として統括を担ってきました。山門には国東半島最大級の仁王像が立っています。子授けの祈願所としても有名ですが、紅葉の名所としても有名です。
▼文殊仙寺(21番霊場)
日本三文殊の一つとして、合格祈願や知恵授かりで知られる文殊仙寺。ことわざ「三人寄れば文殊の知恵」の発祥地とされています。護摩祈祷が行われる本殿文殊堂(奥の院)までの石段は約300段!といかにも修行のお寺ですが、本堂までは迂回路もありますので、体力に自信のない方もぜひ訪れてみてください。
■ 国東市に伝わる伝統的なお祭り
▼岩戸寺修正鬼会
江戸時代の初め頃から行われてきた修正鬼会は現在、岩戸寺と成仏寺で交互に行われております。
▼成佛寺修正鬼会
修正鬼会は国東半島の六郷山寺院を中心に行われてきた春を迎える伝統行事です。岩戸寺の荒鬼は2人であるのに対し、成仏寺の荒鬼は3人登場します。
▼丸小野子供修正鬼会
江戸時代、丸小野寺の修正鬼会を模して子どもの無病息災と火防、五穀豊穣を祈願するために始まったとされています。
▼諸田山神社御田植祭
御田植祭は昔から全国的に行われてきた農耕儀礼です。形態は様々ですが、多くはその年の豊作を願う行事から発展した神事芸能として行われるようになったと考えられています。
▼吉弘楽
太鼓を打ち鳴らしながら踊る「太鼓踊り」の楽打ち。念仏踊りの系譜を引く芸能です。
▼ホーヤク祭り(帝釈天祭)
陰陽の形をした団子とともに帝釈天に祈りを奉納します。
▼安岐町川舟祭
港町を中心とする船主や承認が海上安全・大量・商売繁盛などを祈願して行われるようになったと伝えられています。
▼赤根善神王祭
五穀豊穣を祈願して行われる火祭り。10mほどの大松明の先に火をつけ竹で支えながら時間をかけて起こします。
▼ケベス祭
火の粉を散らす奇祭で、起源や由来は一切不明の火祭り。火の粉を浴びると無病息災が叶うと伝えられています。
▼伊美別宮社流鏑馬
射手が社殿の前で4往復する「素走り」を行い3個の的を射ます。扇や紙吹雪を使った妙技も披露されます。
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