我が国揺籃の時代を今に伝える記紀万葉のふるさとをどうぞ五感で感じてください。
奈良盆地の東端の山裾を縫うように通うのが、山の辺の道。
その名は、古事記の崇神紀と景行紀に由来します。両帝の陵墓が山の辺の道の岡にあると記されていますので、藤原京の時代にはすでに往来多い主要道であったと考えられます。現在では、静寂さを取り戻し、古代の息吹きを感じとれるハイキングルートとして親しまれています。
桜井市の金屋海石榴市(つばいち)を起点に北上すれば、三輪山の大物主を祭神を祀る大神神社(おおみわじんじゃ)、伊勢神宮へと遷する元伊勢の地笠縫邑の檜原、万葉歌人歌聖柿本人麻呂ゆかりの地穴師(あなし)と続き、その道中は、まさに山野辺(のべ)と呼ぶにふさわしい情景を今に伝えています。左手に奈良盆地を見れば、そこは邪馬台国女王卑弥呼の墓と目される箸墓古墳をはじめ、纒向(まきむく)の古墳群が偉容を誇ります。ここは初期ヤマト政権発祥の地であり、弥生時代から古墳時代にかけて大都であった往時を偲ばせます。
道石標の揮毫は小林秀雄の手によるもの。道中には、川端康成、東山魁夷、武者小路実篤、名高き多くの文化人が刻んだ万葉歌碑が木陰や池畔に佇みます。彼らを惹きつけたその魅力、我が国揺籃の時代を今に伝える記紀万葉のふるさとをどうぞ五感で感じてください。
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