東山魁夷館は、日本画家・東山魁夷(1908 – 1999)から家蔵の自作の寄贈をうけ、長野県信濃美術館に併設して、1990年4月26日に開館しました。
東山魁夷館は、日本画家・東山魁夷(1908 – 1999)から家蔵の自作の寄贈をうけ、長野県信濃美術館に併設して、1990年4月26日に開館しました。
横浜に生まれ、神戸に育った東山魁夷は、東京美術学校在学中に、初めて訪れた信州の厳しい自然に魅せられ、長野県を「私の作品を育ててくれた故郷」と呼びました。戦中・戦後の苦難の時代を経て、風景の美しさに開眼した東山は、以後、独自の自然観を抒情性豊かに表現した作品で、現代日本を代表する風景画家として、その地位をゆるぎないものにしてきました。
当館に寄贈された900余点にのぼる作品には、数多くのスケッチや習作、下図などが含まれており、東山魁夷の作品の制作プロセスを見ることが出来ます。2020年度は開館30周年です。
《緑響く》や《水辺の朝》など白い馬の見える風景や京都・奈良の春の風景を描いた作品を展示します。
2020年4月9日(木)~6月2日(火)
≪灕江暮色≫や≪桂林月夜≫、≪黄山雨過≫など、東山魁夷が10年余りにわたって挑んだ畢生の大作「唐招提寺御影堂障壁画」の準備作や関連作品を展示します。
2020年6月4日(木)~7月28日(火)
《草青む》や《夕静寂》などを展示します。
2020年7月30日(木)~9月2日(火・祝)
東山魁夷館30周年記念特別展「東山魁夷 日本画への出発」
当館では、他にはない初期のスケッチや、作品が完成するまでの下図や習作などを数多く所蔵しています。本展では、東山魁夷が画家としての活動を始めた若い頃に焦点をあて、東山”新吉”が、いかにして現代を代表する日本画家・東山”魁夷”になっていったのか、東京美術学校在学中に初めて帝展に出品、初入選した≪山国の秋≫(試作)(兵庫県立美術館)や、若き頃の造形への探求がうかがえる≪山≫≪海≫(富山県水墨美術館)などを展示し、東山魁夷がどのように画業をスタートさせていったのかを紹介します。
2020年9月25日(金)~11月23日(月・祝)