岩手県一関市にある磐井川中流の渓谷で知られる厳美渓。
岩手県一関市にある磐井川中流の渓谷で知られる厳美渓。栗駒山を源とする磐井川両岸に約2kmにわたって甌穴や岩石の起伏、四十八滝などの渓谷美が続く。この渓谷は花崗岩が侵食されて出来たもので、昭和2年(1927年)に国の名勝及び天然記念物に指定された。古くから景勝地として親しまれており、一帯を治めた伊達政宗もこの地を賛美している。明治10年(1877年)には、明治天皇が東北巡幸の際に立ち寄っているほか、近代の文人、幸田露伴もこの厳美渓を訪れ、紀行文を記している。尚、同市内の東部には猊鼻渓(国の名勝)という地名が類似した渓谷がある。厳美渓も観光客が急増した。現在も、年間約90万人観光客が訪れ、県南部有数の観光地となっている。
- 名 称 厳美渓
- 住 所 岩手県一関市